私は昭和39年生まれ、今年の12月で53歳になります。
当然、人の親です。
その子どもたちも社会人として、自分の進む道を探し歩んでいきます。
今、求職中の子どもを持つご両親にも是非聞いていただきたいのです。
同年代の親御さんの中で、息子を、「娘をいい仕事に就かせたい」と思うあまりに塾に通わせ、できる限り良い学校に受かるように教育してきたと思います。
しかしながら、教育に力を入れすぎて本来の躾けが全くできていない様を見かけます。
「勉強をしないと試験に落ちて、幸せになれない」とお考えのようですがそれは順序が違います。
というもの、躾や人間本来の教育ができていないので社会人になってからそれでつまづいているのです。
器が不十分なのに、勉強を詰め込んだのが本人たちにはよほど辛いのでしょう。
最近の若者を見ていると本当に多くの言葉を知っていますし、知識もある人が多いです。
が、一方、
箸が使えないので、取引先の前で笑われそれが原因で仕事がうまくいかない・・・
自宅ではポケットに手を入れたまま親と話してもなんともないのですが、それがわからないので会社の上司や取引先でついついそんな仕草をしてしまう・・・
メールでなんでも済まそうとする。
『オチは無いの?』という会話をよく聞きますが、オチの無い会話などを嫌ってみたり、オチを付けたがる
こうして、一般の社会からつまはじきにされ、自分の居場所をなくしている若者が目立つのです。
自宅でよく使う言葉「超〜」「ありえねぇ」「ヤバい」「マジッ」その他の短縮言葉、これは学校や家庭では通じますが、会社の上司やお客さんには通じません。
会社には民主主義はありません。上が勝手に決めるのです。
お客も一緒。
こう言ったことを知らないまま社会人になると当然辛い人生の幕開けとなるのです。
会社を辞め、次の会社に面接にいくとよく聞かれます。
『前の会社を辞めた理由は?』
「上司と合わなくて」「先輩とケンカして」
あり得ません。
面接試験を行うと、ワープロできれいに活字印刷された履歴書が送られてきます。
A3やB4対応のプリンタがないのでA42枚で印刷されています。
ま、内容がわかればいいのですが、その内容は、ネットや本で書かれている雛形通り・・・
何度か私も経験していますが、そんな履歴書を見ると「バカにしてんの?」と思うことがありました。
これでは、採用される訳も無く人材派遣会社行き>半年に一度は無職>派遣村で炊き出しにも文句を付ける生活につながるのではないでしょうか?
高学歴の落ちこぼれの出来上がりです。