日本中が寒さに包まれていますね。全国でインフルエンザが流行しています。皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
さて、本日のお題は、
フランチャイズの導入がなぜ上手くいかないのか?
です。
結論から申し上げると、戦略と戦術の仕組みを理解できれば大丈夫なんです。
Σ(゚Д゚;エーッ!ー!と思われるでしょうが、本当なんです。
例を挙げてお話しします。
居酒屋Aの店内で交わされたオーナーと店長の会話です。
オーナー:店長聞いてくれ。今度産業廃棄物の処分料が倍近くまで値上がるんだよ!
店長:本当ですか?困った事ですね。
オーナー:そうだね。どうにか対策を練らなければならないね。なにか良いアイディアは無いだろうか?
店長:では、生ゴミをお客に持ち帰ってもらいましょう。
オーナー:???どういう事なんだ店長?
店長:はい、きちんと説明しますね。普段調理しながら出てしまう生ゴミとは別にお客さんの食べ残しは相当な量になります。勿体ないんです。
オーナー:そうだね。
店長:ですから、その食べ残しをテイクアウトしていただくんです。
オーナー:・・・・
店長:お持ち帰り用のパッケージと白いレジ袋を用意して欲しいのです。
オーナー:ほう!
店長:例えば、揚げ物は飾りに使っているレタスやパセリ、レモンも一緒にパッケージにします。手の空いているホール係にも積極的にやってもらいましょう。お客さんに任せると、揚げ物ばかりを詰めてしまいますからね。
オーナー:なるほど!
ちょっと極端なお話しですがご辛抱を。さて、この状況をB居酒屋のオーナーが目撃したのです。
Bオーナー:おいおい、店長!
B店長:どうしましたか?
Bオーナー:A居酒屋で面白いサービスを始めたんだよ。
B店長:と、言いますと?
Bオーナー:残った料理の持ち帰りだよ!
B店長:なるほど!お客への点数稼ぎですね。
Bオーナー:そうそう!
B店長:じゃ、ウチでも始めましょうか?
Bオーナー:そうだね。さっそく始めてくれ!
しかし、B居酒屋は事の本質を知らないのでお客さんにパッケージとレジ袋を渡します。当然、忙しい時は頼まれない限りはお構いなしです。
それから半年後、B居酒屋ではお持ち帰りサービスは廃止されました。
ここでお話しを整理します。
A居酒屋のオーナーと店長の会話は、B居酒屋には見えません。
B居酒屋に見えたのは、レジ袋とパッケージに残った料理を詰め込む事だけです。
A居酒屋は、”ゴミの処分料の値上げ”という問題に対処するために戦略を練ったのです。この戦略は人の目には見えません。
そこで、パッケージとレジ袋でお持ち帰りサービスを開始したのです。ホール担当者も積極的にパック詰めをしました。これが戦略を元に考え出された戦術です。
戦術は目に見えます。
現在はどんな業種にも、たくさんのフランチャイズやノウハウが売り出されています。綺麗なパンフレットやセールス技法で、あたかもそれを導入すると自社の業績が向上するように見えてしまいます。
そしてそのフランチャイズやノウハウは数十万から高い物だと数千万円のものもあります。導入して儲かるのであればいいのですがそのほとんどは、失敗に終わったり、ホコリをかぶって活用されないままになってしまいます。
つまり、目に見える部分だけが商品化されてしまい本質は見えないことが多いのです。
戦略は紐解いてみると決して綺麗な姿ばかりではありません。得てして見た目が悪いのです。これをどのようにカバーするか考えた挙げ句に素晴らしい戦術が編み出されるのです。
ウチは、社員が少ないが・・・
ウチは社歴が短いが・・・
ウチは他所より仕入れが高いから・・・
このような問題点を抱えていても、それを上手な方法でプラスに転換することができればあなたも戦略名人です。
AMSはこのような、戦略構築を得意とするコンサルティング事務所です。是非スポットコンサルティングからお試し下さい。