毎月の給料日が近づくたびに、銀行のインターネットバンキング画面で「総合振込」と「給与振込」のどちらを選べばよいか迷った経験はありませんか。名前は似ていますが、手数料、承認時限、通帳への表示まで取り扱いが異なります。
この記事では、スマレジ/スマレジ・タイムカードを使う中小企業の経理・人事・店舗運営担当者に向けて、両者の違いを整理し、ぜんぎんコネクトで全銀フォーマットの振込データを作成する流れまで解説します。
この記事の結論
総合振込は取引先など複数の振込先へまとめて送金する一般的な振込サービス、給与振込は従業員への給与・賞与の支払いに特化した振込サービスです。一般的に給与振込のほうが振込手数料が優遇される代わりに、承認時限が早く設定され、銀行と別途契約が必要なケースが多い、というのが大枠の違いです。
なお、本記事で紹介するぜんぎんコネクトは、スマレジPOS、スマレジ・ウェイター、スマレジ・タイムカードの機能を拡張するアプリを提供するプラットフォームであるスマレジ・アプリマーケットで提供されているスマレジ専用アプリです。スマレジ/スマレジ・タイムカードを利用していない方には適用できない内容を含みますので、あらかじめご了承ください。
結論:給与振込と総合振込の違いを一言で
最初に結論をお伝えします。総合振込は取引先など複数の振込先へまとめて送金する一般的な振込サービス、給与振込は従業員への給与・賞与の支払いに特化した振込サービスです。一般的に給与振込のほうが振込手数料が優遇される代わりに、承認時限が早く設定され、銀行と別途契約が必要なケースが多い、というのが大枠の違いです。
通帳への表示も変わります。給与振込で支払いを受けた側の通帳・入出金明細には「キュウヨ」「ショウヨ」と表示されるのに対し、総合振込や振込振替で送金した場合は企業名が表示されます。従業員側の見え方にも関わるので、地味ですが大事なポイントです。
総合振込とは何か
総合振込は、複数の取引先に対する振込をまとめて1つのデータにし、銀行へ伝送(データ伝送)して一括処理する法人向け振込サービスです。仕入先への買掛金支払い、家賃の送金、外注費の支払いなど、毎月複数件の送金がある法人で広く使われています。
入出金明細や通帳には「総合振込」として振込合計金額のみが記載されるため、送金先別の振込金額を確認するには振込明細表などを参照します。1件ずつ振込・振替を行う場合と比べ、申請と承認をまとめて1回で済ませられるのが特徴です。
全銀フォーマットでは、ヘッダーレコードの「種別コード」が業務種別を示し、総合は21と定義されています。同じファイル構造で種別コードを変えるだけで、総合・給与・賞与を作り分けるイメージです。
給与振込とは何か
給与振込は、企業が従業員に対して給与や賞与を口座振込で支払う場合に使う、専用の振込サービスです。企業等が従業員の給与を口座振込の形で支払う場合の振込明細で、取引先から銀行へ連絡されるものと全銀協のフォーマットでも定義されています。
レコード構造は総合振込と似ていますが、全銀フォーマット上ではレコード・フォーマットは給与振込(民間)と同一であり、種別コードのみ異なるのが特徴です。給与は11、賞与は12と種別コードが分かれています。
給与振込 総合振込 違いを5つの観点で整理
ここからが本題です。「給与振込 総合振込 違い」を5つの観点で比較します。
1. 振込手数料の違い
最も実務インパクトが大きいのが手数料です。多くの銀行で、給与振込は総合振込より安く設定されています。たとえば北國銀行の例では、給与振込手数料が当行あて無料、他行あて110円/1件で、振込指定日の2営業日前10:00以降に承認すると総合振込扱い(330円/1件)となると案内されています。金額・条件は銀行ごとに異なるため、自社のメインバンクの料金表で必ず確認してください。
2. 振込指定日と承認時限の違い
承認時限(締切時刻)も総合振込と給与振込で異なります。一般論として、給与振込のほうが前倒しで締まります。
総合振込は支払日の前営業日〜2営業日前とされているのに対し、給与・賞与振込は2〜3営業日前とやや早く設定されていることが多く、企業の口座から資金が出金されるタイミングも、総合振込や振込振替では支払日=出金日であるのに対し、給与振込の場合は支払日の前営業日〜2営業日前に出金される設定となっていることも多いとされています。
3. 銀行との契約・利用条件の違い
総合振込は法人インターネットバンキング契約に含まれていることが多い一方、給与振込サービスはオプション契約や別途審査が必要なケースがあります。導入を検討する場合は、メインバンクの法人窓口で「給与振込サービスを使いたい」と相談しましょう。
4. 通帳・入出金明細の表示の違い
前述のとおり、給与振込で送金すると受取側の通帳に「キュウヨ」「ショウヨ」と表示されます。これは従業員から見ると、給与か手当か賞与かが一目で分かるメリットになります。総合振込では振込依頼人(企業名)が表示されます。
5. 切替時の挙動
承認が遅れた場合、「給与振込→総合振込」へ自動的に切替されることがあります。他行宛振込は総合振込に変換されますが、当行本支店宛は変換されずそのまま処理されます(みずほ銀行の例)。
りそな銀行でも、給与(賞与)振込の伝送時限を経過した後も振込指定日の前営業日19:00までは総合振込扱い(時限後給与振込)として取扱いが可能で、その場合の振込手数料は総合振込扱いとなると案内されています。承認が遅れると手数料が上がる、という認識を持っておきましょう。
スマレジ/スマレジ・タイムカードでの給与振込・総合振込の進め方
ここからはスマレジ文脈の話です。
スマレジ・タイムカードでは、職場に応じた給与体系を設定するだけで、勤怠記録をもとに自動で給与が算出され、時給・日給・月給や時間外手当、休日出勤、複雑な割増賃金の計算も自動で行います。給与額の計算はタイムカード側で完結します。
問題はその先、銀行に渡すための振込データの作成です。
スマレジ・タイムカードでは給与計算までは行えますが、全銀データ作成まではスマレジ・タイムカードでは行えません。CSVを給与ソフトに渡して全銀ファイルを書き出す、あるいはインターネットバンキング画面で1件ずつ口座を入力する、といった運用になりがちです。
そこで使えるのがぜんぎんコネクトです。
タイムカード自動連携で給料を一括振込でき、全国1,100以上の銀行に対応、CSVで手軽に口座を一括登録、振込日指定で給料日前に振込処理が可能で、給与・賞与・総合振込に対応しています。利用条件としてはタイムカードのプレミアムプラン以上が必要で、取引先銀行でインターネットバンキングが利用可能である必要があります。
なお、給与振込に対応していない銀行では、総合振込のみご利用可能です。また振込ファイルの形式については、取引先銀行にてご確認ください。
ぜんぎんコネクトでの振込データ作成の流れ
実際の操作はシンプルです。
アプリ申込後、スマレジの管理画面右上の3本線アイコンから「マイページへ」、ご利用中のアプリにアイコンが表示されているのでクリックし、アプリ内で従業員口座・出金口座の設定を行い、「振込データ出力」を行ってファイルをインターネットバンキングで送信するだけで振込処理が完了します。
ポイントは、社員番号と紐づけて従業員の振込先口座を一元管理できる点と、月次の運用で設定を再入力する必要がない点です。タイムカード側で確定した給与額がそのまま振込データに反映されるので、転記ミスが起きにくくなります。
ぜんぎんコネクトの始め方(30日間 無料体験)
導入のハードルは低めです。次の3ステップで利用開始できます。
- スマレジ・アプリマーケットを開く
- 「30日間 無料体験」を押す
- スマレジ ID でログインして利用開始
まずは1か月、自社の給料日サイクルで一度回してみると、総合振込・給与振込どちらの運用が自社に合うか判断しやすくなります。
法人運用での注意点とチェックリスト
最後に、実務で押さえておきたい注意点をまとめます。
- 営業日ベースで動く。承認時限は「振込指定日の○営業日前」と表記されることが多く、土日祝は除いて計算します
- 給与振込契約の有無で、使えるサービスが変わる。契約していない場合は総合振込で代替できます
- 承認の遅延は手数料増の原因になります。給料日からの逆算スケジュールを共有しておきましょう
- 全銀フォーマットの仕様は銀行ごとに微妙な指定差があるため、初回は少額のテスト送金で確認すると安心です
- 従業員の口座情報(金融機関・支店・口座番号・カナ氏名)は最新の状態を保つ。退職・改姓・銀行統廃合のタイミングで更新が必要です
まとめ
総合振込と給与振込の違いを理解したうえで、スマレジ/スマレジ・タイムカードに蓄積された勤怠・給与データを活かせば、月次の支払い業務はぐっとシンプルになります。手作業の振込データ作成から卒業したい方は、ぜんぎんコネクトの30日間無料体験から試してみてください。
FAQ

