毎月の給与支払いをインターネットバンキングで行うとき、「給与振込」と「総合振込」のどちらを使えばよいか迷ったことはありませんか。名前は似ていますが、手数料・承認時限・通帳への表示など、いくつかの明確な違いがあります。本記事はスマレジおよびスマレジ・タイムカードを利用している中小企業の経理・人事・店舗運営担当者の方に向けて、両者の違いを整理しながら、ぜんぎんコネクトでの実務への落とし込み方までを解説します。

なお、本記事で紹介するぜんぎんコネクトは、スマレジ・アプリマーケットで提供されているスマレジユーザー専用のSaaSです。スマレジを使っていない事業者向けの内容ではない点はあらかじめご了承ください。

結論:給与振込と総合振込の3つの違い

給与振込と総合振込の主な違いは、(1)振込手数料の優遇、(2)承認時限が早めに設定されていること、(3)受け取り側の入出金明細に「キュウヨ」や「ショウヨ」と表示されること、の3点です。従業員への給与・賞与の支払いには「給与振込」、仕入先など取引先への支払いには「総合振込」を使い分けるのが基本です。

結論:給与振込と総合振込の3つの違い

先に結論からお伝えします。

給与振込と総合振込の主な違いは、(1)振込手数料の優遇、(2)承認時限が早めに設定されていること、(3)受け取り側の入出金明細に「キュウヨ」や「ショウヨ」と表示されること、の3点に集約されます。

つまり、従業員への給与・賞与の支払いには「給与振込」、仕入先など取引先への支払いには「総合振込」を使い分けるのが基本的な考え方です。両方とも複数件をまとめて送金できる「データ伝送」サービスであり、データの作成に使うフォーマットは共通して全銀フォーマットです。違うのは、ヘッダーレコードに入れる「種別コード」と、銀行側の取り扱いです。

そもそも総合振込とは

総合振込は、複数・大量の送金をまとめて1つのデータとして作成し、一括で伝送・承認する仕組みです。振込振替とは異なり、申請と承認が1回で済むため、件数が多いほど経理業務の効率化につながります。会計ソフトで出力したデータやCSVファイルを取り込めることが多く、経理の事務手続きを軽減できます。

主な用途は、仕入先・外注先・取引先への支払いです。

総合振込を利用する場合は、通常前営業日までに銀行振込データを登録しておく必要があり、当日扱いの銀行振込はできません。あくまで予約扱いの銀行振込として利用されます。

法人がインターネットバンキングで「データ伝送」契約を結ぶと、総合振込・給与振込・口座振替などのメニューが利用できるようになるのが一般的です。

給与振込とは

給与振込も総合振込と同様に、複数の振込先に対して一括で送金できるサービスです。違いは、用途が従業員の給与・賞与の支払いに特化している点にあります。

給与振込も総合振込と同じく、銀行などの金融機関が提供するインターネットバンキングの仕組みの中で実現されていることが多く、「データ伝送サービス」の一つとして整理されます。複数または大量の銀行振込を一括で実行できる点も総合振込と同様で、給料日など給与振込が集中する日のための仕組みとして企業に活用されています。

ただし、銀行によっては給与振込機能をオプション扱いとしていて、契約に追加料金が必要になるケースがあります。利用する前に、ご自身の取引銀行のインターネットバンキング契約内容を確認しておきましょう。

具体的な3つの違いを詳しく見る

1. 振込手数料

最もわかりやすい違いが手数料です。

一件あたりの給与振込手数料は、総合振込に比べて安く、通常は数分の1になります。

多くの銀行で給与・賞与振込の手数料は総合振込より優遇されており、従業員数が多い会社ほど年間の振込コスト差が大きくなります。

ただし、給与振込機能をオプション契約とする銀行では、月額基本使用料が上がる場合もあるため、件数とコストのバランスを見て判断する必要があります。

2. 承認時限(振込指定日からの日数)

承認時限とは、振込指定日に対して「いつまでに承認操作を完了しておく必要があるか」の期限です。

参考として、ある銀行では総合振込の承認期限が振込指定日の前営業日21:00、給与振込の承認期限が振込指定日の3営業日前の21:00と設定されています。

三井住友銀行では、総合振込が振込指定日の前営業日19:00まで、給与・賞与振込が振込指定日の3営業日前19:00までと公開されています。

このように、給与振込のほうが締切が早いのが一般的です。給与支給日から逆算してデータ作成と承認のスケジュールを引かないと、給料日に間に合わない事態が起こり得ます。具体的な承認時限は金融機関ごとに異なるため、必ず取引店または公式ヘルプで確認してください。

3. 通帳・入出金明細への表示

給与振込・賞与振込で送金すると、受け取った側の入出金明細に「キュウヨ」「ショウヨ」のように記載されます。

一方、総合振込で送金した場合は依頼人(企業)名が表示されます。

従業員側のメリットとして、銀行によっては「キュウヨ」表記の入金があると当該口座を給与口座とみなし、ATM手数料の優遇やポイント付与などの特典が付与されることがあります。経理担当者として、従業員サービスの観点でも給与振込を選ぶ意義は小さくありません。

全銀フォーマットの仕組みと種別コード

総合振込と給与振込は、銀行へアップロードする振込データのフォーマット自体は同じ全銀フォーマットを使います。

全銀フォーマットは全国銀行協会連合会が定めたファイル形式で、1ファイルが4種類のレコード(ヘッダー・データ・トレーラ・エンド)で構成されます。テキスト形式のため、テキストエディタで内容を確認することもできます。

両者を分けているのが、ヘッダーレコードの「種別コード」です。

種別コードは業務種類別の区分で、給与振込は「11」、賞与振込は「12」が指定されます。総合振込は「21」が一般的に使われます。

このフィールドを正しく指定しないと、給与振込の手数料優遇が受けられないので注意が必要です。

CSVファイルの形式に対応している銀行も多く、受付できるファイル形式は全銀協規定形式およびCSV形式というケースが一般的です。ご利用の銀行のインターネットバンキングで、どのファイル形式が受け付けられるかを事前に確認しておきましょう。

スマレジ・タイムカードユーザーが「ぜんぎんコネクト」で給与振込データを作る流れ

ここからが実務の本題です。ぜんぎんコネクトは、スマレジ・タイムカードの勤怠データから給与情報を計算し、全銀フォーマットの振込データを自動生成するアプリです。

スマレジ・タイムカードの勤務データを自動で同期し、給与情報を計算します。どの銀行でも一括で給与を振り込める全銀フォーマットの振込データを自動生成するため、これをアップロードするだけで給与支払いが完了します。会社の給与支払い口座や、社員の入金口座も一元的に管理できます。

特徴としては、全国1100以上の銀行に対応、CSVで一括口座登録が可能、振込日指定で給料日前に振込処理ができ、給与・賞与・総合振込に対応しています。利用条件としてタイムカードのプレミアムプラン以上、および取引先銀行のインターネットバンキング利用が必要です。

実際の操作は次のとおりです。

アプリ申込後、スマレジの管理画面右上の3本線アイコンから「マイページへ」をクリックし、利用中のアプリ一覧からぜんぎんコネクトを開きます。アプリ内で従業員口座・出金口座の設定を行い、「振込データ出力」を実行してファイルをインターネットバンキングで送信するだけで振込処理が完了します。

種別コード(給与・賞与・総合)の選択もアプリ内で行えるため、毎月の給与は「11」、夏冬の賞与は「12」、外注先や仕入先には「21」と、用途ごとに正しいフォーマットで出力できます。

ぜんぎんコネクトの始め方(30日間無料体験)

利用を始めるステップはシンプルです。

  1. スマレジ・アプリマーケットでぜんぎんコネクトのページを開く
  2. 「30日間 無料体験」のボタンを押す
  3. スマレジ IDでログインして、そのまま利用を開始

すでにスマレジ・タイムカードを使っていれば、勤怠データはアプリ登録後すぐに同期が始まります。月次の給与振込データ作成にかかっていた時間を大幅に短縮できる可能性があるので、まずは無料体験で操作感を試してみることをおすすめします。

よくある質問(FAQ)

Q1. 給与振込機能の契約がない銀行でも、ぜんぎんコネクトは使えますか?

ぜんぎんコネクトは全銀フォーマットのデータを出力するアプリで、実際の振込は契約しているインターネットバンキングで行います。給与振込の優遇手数料を受けるには、銀行側で給与振込のデータ伝送契約が必要です。総合振込のみの契約でも、種別コードを「21」にして出力すれば総合振込として送信できます。

Q2. 賞与の振込にも使えますか?

はい、ぜんぎんコネクトは給与・賞与・総合振込のいずれにも対応しています。賞与の場合は種別コード「12」で全銀フォーマットを出力します。

Q3. 振込日はいつに設定すればよいですか?

給与振込は承認時限が振込指定日の2〜3営業日前に設定されている金融機関が多いため、給料日から逆算して余裕を持ったスケジュールでデータを作成・承認する必要があります。具体的な締切は取引銀行に必ず確認してください。

Q4. CSVで従業員の口座情報を一括登録できますか?

はい、ぜんぎんコネクトはCSVによる一括口座登録に対応しています。新規入社が多い時期や、既存従業員の口座情報をまとめて整備したいときに便利です。

Q5. スマレジを使っていない会社でも使えますか?

ぜんぎんコネクトはスマレジ・アプリマーケット上のアプリで、スマレジおよびスマレジ・タイムカード(プレミアムプラン以上)の利用が前提となります。スマレジを利用していない事業者の方は対象外となります。

まとめ

給与振込と総合振込の違いを正しく理解し、用途に応じて使い分けることは、振込手数料の削減と従業員満足度の両方に効きます。スマレジ・タイムカードをすでに使っているのであれば、勤怠から振込データ作成までを一気通貫でこなせるぜんぎんコネクトを活用して、月次の経理業務を効率化してみてください。

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FAQ

よくある質問

Q. 給与振込機能の契約がない銀行でも、ぜんぎんコネクトは使えますか?
ぜんぎんコネクトは全銀フォーマットのデータを出力するアプリで、実際の振込は契約しているインターネットバンキングで行います。給与振込の優遇手数料を受けるには、銀行側で給与振込のデータ伝送契約が必要です。総合振込のみの契約でも、種別コードを「21」にして出力すれば総合振込として送信できます。
Q. 賞与の振込にも使えますか?
はい、ぜんぎんコネクトは給与・賞与・総合振込のいずれにも対応しています。賞与の場合は種別コード「12」で全銀フォーマットを出力します。
Q. 振込日はいつに設定すればよいですか?
給与振込は承認時限が振込指定日の2〜3営業日前に設定されている金融機関が多いため、給料日から逆算して余裕を持ったスケジュールでデータを作成・承認する必要があります。具体的な締切は取引銀行に必ず確認してください。
Q. CSVで従業員の口座情報を一括登録できますか?
はい、ぜんぎんコネクトはCSVによる一括口座登録に対応しています。新規入社が多い時期や、既存従業員の口座情報をまとめて整備したいときに便利です。
Q. スマレジを使っていない会社でも使えますか?
ぜんぎんコネクトはスマレジ・アプリマーケット上のアプリで、スマレジおよびスマレジ・タイムカード(プレミアムプラン以上)の利用が前提となります。スマレジを利用していない事業者の方は対象外となります。