毎月の給与振込業務に、想像以上の時間とコストがかかっていませんか。勤怠の集計、給与計算、銀行への振込データ作成、明細の発行と、経理担当者の作業は多岐にわたります。本記事では「スマレジ 給与」というキーワードで情報を探している方に向けて、スマレジ・タイムカードでの給与計算の仕組みと、給与振込まで自動化できるアプリ「ぜんぎんコネクト」の使い方を整理します。

なお、ぜんぎんコネクトはスマレジ・アプリマーケットで提供されているスマレジ専用のアプリです。スマレジまたはスマレジ・タイムカードをすでに利用している事業所が対象となるため、本記事も主にスマレジユーザーを対象として書いています。

結論:スマレジ・タイムカード+ぜんぎんコネクトで給与業務はワンストップになる

スマレジ・タイムカードに勤怠を蓄積し、給与計算機能で給与額を算出したうえで、ぜんぎんコネクトで全銀フォーマット(FBデータ)を作成してインターネットバンキングにアップロードする。この流れに整理すると、勤怠から給与振込までを一つの管理画面でつなぐことができます。

ぜんぎんコネクトは全国1100以上の銀行に対応し、CSVで一括の口座登録、振込日指定、給与・賞与・総合振込に対応しています。利用条件はタイムカードのプレミアムプラン以上で、取引先銀行でインターネットバンキングが利用可能であることです。つまり、スマレジ・タイムカードのプレミアムプラン以上を契約しているなら、追加の給与計算ソフトを別途導入しなくても、給与振込までの一連の作業を社内で完結させやすくなります。

スマレジ・タイムカードで給与計算ができる理由

勤怠データから自動で給与を計算する仕組み

スマレジ・タイムカードは打刻アプリだけのサービスではありません。

登録された事業所・従業員情報と勤怠データを組み合わせることで、給与を自動で計算します。CSVでの登録にも対応しているので、すでに勤怠管理ツールを導入しているお客さまもスムーズに給与の作成が可能です。また、付属の「打刻機能」を使用して勤怠データの作成、管理も可能です。

つまり、出退勤の打刻をベースに、設定した給与形態・時給・所定労働時間に応じて自動計算が走ります。手書きの集計や表計算ソフトでの転記が減るため、入力ミスの抑制と作業時間の軽減につながります。

勤怠管理・打刻方法・料金プランを含めたスマレジ・タイムカードの全体像は、スマレジ勤怠データを給与振込までつなぐ実務ガイドで詳しく解説しています。

社会保険料・所得税・年末調整まで対応

給与計算で負担になりやすいのが各種保険料と税金の計算です。

健康保険、介護保険、厚生年金保険、雇用保険といった、社会保険・労働保険料計算に対応しています。年齢や給与額に応じた等級や、税率によって変動する複雑な計算を自動化します。

源泉所得税についても、勤怠記録や設定から残業代や各種手当・各種税率を計算し、正しい課税対象額を計算することで、源泉所得税のミスを減らし、効率化を図ります。年末調整についても給与計算機能の中で対応可能です。

法改正への自動アップデート

経理担当者にとって悩ましいのが、頻繁に行われる料率や税制の改正です。スマレジ・タイムカードは頻繁に行われる法改定や料率の変更に対応して、システムを自動でアップデートします。クラウドサービスならではのスピード感を、安心して利用できます。

実例として、令和6年6月から開始された定額減税制度への対応機能もリリースされており、システムが自動的に法改正に追随してきた実績があります。経理担当者が法改正のたびに自社で計算式を見直す手間を軽減できます。

時間外労働の割増賃金も自動計算

割増賃金の計算は、月45時間、月60時間といった閾値が絡むため、手計算ではミスが発生しやすい部分です。

時間外労働の割り増し設定を行うと、自動で計算されます。スマレジ・タイムカードでは、1日あたりの時間外労働(残業)や、週単位での時間外労働(残業)も加味することができます。

月60時間を超える時間外労働についても、基本設定で「月60時間以上の時間外労働賃金割増 賃金倍率」を「適用する」と設定している場合のみ、通常の時間外労働時間・月45時間超時間外労働時間と重複せずにカウントされます。中小企業にも適用される割増率の引き上げに対応するうえでも役立ちます。

交通費・独自手当の設定

通勤手当や役職手当など、各社独自の運用にも一定の柔軟性があります。

従業員に交通費の登録を行うことで、給与から支給することができます。交通費の登録は、「月額」「勤務日数ごと」「勤務回数ごと」の3パターンに対応しています。

また、給与明細にてその月のみ手動で手当を追加することも可能で、支給(プラス)と控除(マイナス)の両方に対応しています。臨時の精勤手当や、控除の調整があった月にも対応しやすい設計です。

スマレジ・タイムカードでの給与計算の基本設定

事業所・従業員区分の設定

給与計算を始める前に、事業所単位の基本設定と従業員区分の設定が必要です。

給与計算やシフト管理などに使用する、締め日や日付変更時間の詳細情報を事業所毎に個別で設定できます。一つの事業所の設定をコピーして新規事業所を作成することも可能です。

複数店舗を展開している場合は、店舗ごとに締め日が異なるケースもあります。事業所ごとに設定をコピーできる仕組みは、複数店舗運営の現場で役立ちます。

賃金・休憩・所定労働時間の設定

営業の開始時刻、終了時刻や休憩時間を自由に設定できます。また、朝番・夜番などの勤務パターンも作成することができます。シフト制の店舗運営では、勤務パターンを事前に登録しておくことで、打刻データの集計がぶれにくくなります。

時給や月給の登録については、適用開始時期を指定できる点が実務的に便利です。

給与に対して適用開始時期の設定ができるため、まずは研修時給で設定し、本採用が決まったタイミングで、本採用月からの時給を追加で登録することができます。

給与明細の項目編集と公開

給与計算と合わせて給与明細書も作成されます。明細書に記載する項目は管理者用ページの基本設定画面から簡単に編集でき、従業員区分ごとに給与明細の公開日を設定することも可能です。従業員は各自の給与明細をWebでいつでも確認できます。

紙の明細を印刷・配布する作業がなくなる点は、コスト面でも環境面でもメリットがあります。Web給与明細により、退職者からの再発行依頼にも対応しやすくなります。

CSVでの出力

スマレジ・タイムカードで計算した給与情報をCSV出力することも可能です。残業分の割増賃金額など給与の詳細を確認したり、税理士や社労士に提出したりする際に役立ちます。税理士・社労士とのデータ連携も意識した設計です。

それでも残る「給与振込作業」の負担

ここまでで、勤怠集計から給与額の算出、給与明細の公開までは社内で完結しやすくなります。ただし、計算が終わったあとに発生する「銀行振込作業」自体が残ります。

従業員一人ずつの口座番号と振込金額をインターネットバンキングに入力するのは、人数が増えるほど現実的ではありません。振込先銀行・支店、口座種別、口座番号、名義のすべてを手入力する作業は、入力ミスのリスクも大きい部分です。

加えて、給与振込には銀行ごとの締切時間があります。たとえば楽天銀行の給与・賞与振込では、受付期限が振込指定日の3営業日前19時となっています。じぶん銀行の法人パソコンサービスでも、給与・賞与振込は振込指定日の3営業日前12:30までと案内されています。締切に間に合わない場合、当初指定した振込日に振り込めない事態にもつながります。

社労士の実務でも、遅くとも3営業日までには給与計算が確定し、給与支払日の前日には振込処理が完了するようにするのが望ましいとされています。給与計算と振込データ作成の両方を、限られた営業日の中で正確に終わらせる仕組みが必要です。

窓口・ATM・ネットバンキングの違いを含めた給与振込の手順全体は、給与振込のやり方を解説した記事で整理しています。

ぜんぎんコネクトとは何か

全銀フォーマットを自動生成するスマレジ専用アプリ

ぜんぎんコネクトは、スマレジ・タイムカードで計算した給与情報をもとに、銀行振込用の全銀フォーマット(FBデータ)を自動で作成するアプリです。

スマレジ・タイムカードの勤務データを自動で同期し、給与情報を計算したうえで、どの銀行でも一括で給与を振り込める「全銀フォーマット」の振込データを生成します。これをアップロードするだけで給与支払いは完了します。

全銀フォーマットは、全銀協規定フォーマットに準拠した120バイト・半角文字のデータ形式で、ヘッダーレコード、データレコード、トレーラレコード、エンドレコードで構成されます。種別コードは給与振込が「11」、賞与振込が「12」と定められています。

このフォーマットは銀行ごとに細かな仕様差があるものの、基本構造は全銀協で標準化されています。ぜんぎんコネクトを使えば、こうした仕様に対応した振込データを自分でテキスト編集することなく作成できます。

レコード構造や作成手順の詳細は全銀フォーマットの作り方完全ガイドを、種別コード11・12・21の使い分けは給与振込と総合振込の違いを解説した記事をご覧ください。

1100以上の金融機関に対応

ぜんぎんコネクトは全国1100以上の銀行に対応し、CSVで手軽に口座を一括登録できます。振込日指定で給料日前に振込処理ができ、給与・賞与・総合振込に対応しています。

メガバンク、地方銀行、信用金庫、ネット銀行など、従業員ごとに振込先がばらついても、まとめて一括処理しやすい設計です。総合振込にも対応しているため、取引先への支払い業務にも応用が利きます。

口座情報の管理もアプリ内で完結

会社の給与支払い口座や、社員の入金口座を一元的に管理できます。登録もワンステップで可能です。従業員の口座情報をスマレジ・タイムカード側の社員番号と紐づけて管理することで、勤怠から給与振込までを同じIDで運用できるようになります。

ぜんぎんコネクトの使い方

設定から振込までの流れ

利用開始後の基本的な流れはシンプルです。

スマレジの管理画面右上の3本線アイコンから「マイページへ」をクリックし、利用中のアプリにあるアプリのアイコンをクリック。アプリ内で従業員口座・出金口座の設定を行い、「振込データ出力」を行ってファイルをインターネットバンキングで送信すれば、振込処理が完了します。

最初の設定さえ済ませてしまえば、月次の作業は「給与確定 → 振込データ出力 → 銀行にアップロード」の3ステップに集約できます。

初回設定で押さえておくべきポイント

初回は従業員の銀行口座情報の登録が必要です。

初回のみ従業員の銀行口座情報を登録する作業が発生します。CSVでの一括登録に対応しているため、既存の口座台帳がエクセルで管理されているなら、そのデータを整形して取り込むのが効率的です。

入力ミスを防ぐ意味でも、最初の口座登録時には、銀行コード・支店コード・口座種別・口座番号・名義カナを慎重に確認しておきましょう。一度登録してしまえば、毎月の作業からこの確認はほぼなくなります。

振込指定日の指定

ぜんぎんコネクトでは、振込日を指定して振込データを作成できます。給与日の数営業日前に余裕をもって作業し、銀行の承認時限までにアップロードを完了させる運用が現実的です。前述のとおり、銀行によっては振込指定日の3営業日前が締切となるため、社内の給与計算スケジュールも逆算して組む必要があります。

ぜんぎんコネクトの導入ステップ

ぜんぎんコネクトはスマレジ・アプリマーケットから申し込みます。導入の流れは次の3ステップです。

  1. スマレジ・アプリマーケットを開く
  2. 「30日間 無料体験」を押す
  3. スマレジ IDでログインして利用開始

まずは無料体験で、自社の従業員数や銀行構成に合うかを確認してから本格運用に移行できます。

利用条件はタイムカードのプレミアムプラン以上です。スタンダードプランの場合はプラン変更が必要になる点に注意してください。

給与業務全体の運用イメージ

月次の流れの例

仮に月末締め・翌月25日払いの会社を想定すると、運用イメージは以下のようになります。

月末に締めた勤怠データをスマレジ・タイムカードで集計し、給与計算機能で月給・残業代・各種手当・社会保険料・所得税を確定させます。給与明細はWeb給与明細として従業員に公開し、紙の配布作業を省きます。確定した給与情報をもとに、ぜんぎんコネクトで全銀フォーマットのFBデータを生成し、銀行のインターネットバンキングへアップロード。振込指定日を25日に設定して承認時限内に処理を済ませれば、給与支払いは完了です。アップロード・承認の具体的な操作手順はネットバンキングで給与振込する方法で解説しています。

50人規模の事業者でのインパクト

導入元の公開情報によれば、平均して50人規模の事業者で2.5日間かかっている給与業務があり、その年間コストは約200万円にものぼるとされています。労務業務に就く方への調査では、90%以上もの人が給与計算の大変さと振込を正確に行うことの2つを挙げています。この数字は導入元の独自調査によるものですが、給与業務に時間がかかっているという感覚は、多くの中小企業の経理担当者と一致するでしょう。

税理士・社労士との分業

社外の専門家と分業している場合でも、スマレジ・タイムカードからCSVで給与情報を出力できるため、データ授受はスムーズです。

労働者名簿として、インポートはCSV形式、エクスポートはCSV・Excel形式に対応しており、法定三帳簿に必要な賃金台帳や出勤簿のデータもPDF形式でエクスポート可能です。

他の給与計算ソフトと併用するパターン

すでに別の給与計算ソフトを使っている場合でも、スマレジ・タイムカードと併用するメリットはあります。

人事労務freeeやマネーフォワード クラウド給与、弥生給与などの外部サービスを利用している場合、記録した勤怠情報を自動的に渡すことができます。また、スマレジ・アプリマーケットのぜんぎんコネクトなら、給与振込まで自動化でき、業務負担・コストを軽減できます。

他社の給与計算ソフトを使い続けたい会社でも、スマレジ・タイムカードを勤怠管理システムとして導入し、振込フェーズだけをぜんぎんコネクトで効率化する、という選択肢があります。

freee勤怠管理PlusやKing of Timeなど他社勤怠サービスとの違いはスマレジ・タイムカードと主要勤怠管理ツールの徹底比較を、給与振込業務全体を自動化する考え方は給与振込の自動化ガイドをご覧ください。

給与振込で注意したい法的なポイント

最後に、給与振込に関わる基本ルールを確認しておきます。

労働基準法24条では、賃金を支払うときのルールが定められており、これを賃金支払い5原則といいます。賃金は「通貨で」「全額を」「労働者に直接」「毎月1回以上」「一定の期日を定めて」支払うこととされています。賃金の銀行振込は、賃金支払い5原則の例外という扱いになっているため、給与を振り込みで支払うためには社員の同意が必要です。

入社時に口座振込同意書を取得しておく運用は、ぜんぎんコネクト導入の有無にかかわらず必要です。また、給与支払日が土日祝日にあたる場合の取り扱いも就業規則に明記しておくと、毎月の運用がぶれません。

まとめ

スマレジ・タイムカードで勤怠管理から給与計算までを一元化し、ぜんぎんコネクトで給与振込のFBデータ作成までつなげる。この組み合わせは、スマレジ/スマレジ・タイムカードのユーザーが給与業務をワンストップで効率化するための現実的な選択肢の一つです。

「スマレジ 給与計算」「スマレジ 給与振込」「スマレジ タイムカード 給与計算」というキーワードで情報を集めている方は、まずは無料体験でぜんぎんコネクトの操作感を確かめてみてください。毎月の給与業務にかかっている時間を、店舗運営や経営判断に振り向けられる体制づくりの一歩として、検討する価値があるはずです。

アプリの詳細はスマレジ・アプリマーケットのぜんぎんコネクトページから確認できます。

FAQ

よくある質問

Q. ぜんぎんコネクトは誰でも使えますか?
スマレジ・タイムカードのユーザーが対象です。タイムカードのプレミアムプラン以上が必要で、取引先銀行でインターネットバンキングが利用可能である必要があります。スタンダードプランの場合は、プランをアップグレードしたうえでご利用ください。
Q. 対応している銀行はどこまでですか?
全国1100以上の銀行に対応しています。メガバンク、地方銀行、信用金庫、ネット銀行を含む幅広い金融機関で利用可能とされていますが、利用予定の銀行がインターネットバンキングで全銀フォーマット(FBデータ)のアップロードに対応しているかは、契約中の銀行で必ずご確認ください。
Q. 給与計算はスマレジ・タイムカードだけでも完結しますか?
完結します。スマレジ・タイムカードがあれば給与計算はでき、他サービスとの併用が必要な場合には外部サービスとの連携も可能です。社会保険料、源泉所得税、年末調整まで対応しています。
Q. 振込日は自由に指定できますか?
ぜんぎんコネクトでは振込日を指定して振込データを作成できます。ただし、銀行ごとに承認時限が異なります。たとえば楽天銀行では他行あての給与振込が含まれる場合、振込指定日の3営業日前19時が受付期限です。締切から逆算して給与確定スケジュールを組んでください。
Q. 給与明細は紙でも発行できますか?
スマレジ・タイムカードの給与明細はWeb閲覧が基本ですが、給与明細書はCSVまたはPDF形式でダウンロード可能です。勤務明細についても事業所ごとにCSVダウンロードに対応しています。PDFで出力すれば、必要に応じて印刷して配布することもできます。
Q. 法改正には自動で対応しますか?
法改正のタイミングでシステムが自動的に変更されます。経理担当者が料率の変更を手動で反映する必要は基本的にありません。ただし、自社固有の手当ルールや就業規則の改定は、管理画面上で別途設定の更新が必要です。
Q. 初期費用はかかりますか?
スマレジ・タイムカードについてはアカウントの登録費用は無料です。ぜんぎんコネクトについては、スマレジサービスのプランに加入している方がアプリを利用可能で、アプリの初期費用や月額料金が別途必要になります。実際の料金は、スマレジ・アプリマーケットのアプリ詳細ページでご確認ください。
Q. 賞与振込にも使えますか?
使えます。給与・賞与・総合振込に対応しています。全銀フォーマットの種別コードとして、給与振込と賞与振込はそれぞれ規定されており、賞与時期にも同じワークフローを使えます。
Q. 試してから判断したいのですが?
まずは「30日間 無料体験」から始められます。スマレジ・アプリマーケットで「30日間 無料体験」を押し、スマレジIDでログインすれば利用開始できます。本番運用前に、自社の銀行・従業員数・運用フローと照らし合わせて確認することをおすすめします。