毎月の給与振込のたびに「全銀フォーマットの作り方が分からない」「FBデータ作成にExcelやVBAで何時間もかかる」と悩んでいませんか。本記事は、スマレジ・タイムカードを利用している事業者向けに、全銀協規定フォーマット(FBデータ)の構造、作成方法、そして手作業をなくす実践的な手順を整理しました。
なお、後半で紹介する「ぜんぎんコネクト」はスマレジ・アプリマーケットで提供されるスマレジユーザー専用のサービスです。スマレジ/スマレジ・タイムカードを利用していない方は、対象外となる点をあらかじめご了承ください。
結論:全銀フォーマットは「4種類のレコード」を120バイト固定長で並べるだけ
全銀フォーマットのファイルは4種類のレコード(ヘッダ・データ・トレーラ・エンド)を順番に並べた構造で、ヘッダ1件+データn件+トレーラ1件+エンド1件=合計n+3行で構成されます。1行が120バイトちょうどでなければエラーとなり、文字コードはJIS(半角数字・半角英大文字・半角カタカナ・一部記号のみ)です。
結論:全銀フォーマットは「4種類のレコード」を120バイト固定長で並べるだけ
先に結論からお伝えします。
全銀フォーマットのファイルは4種類のレコード(ヘッダ・データ・トレーラ・エンド)を順番に並べた構造になっており、ヘッダ1件+データn件+トレーラ1件+エンド1件=合計n+3行で構成されます。
ルールはシンプルですが、1行が120バイトちょうどでなければエラーとなり、文字コードはJIS(半角数字・半角英大文字・半角カタカナ・一部記号のみ)が使用可能で、全角文字は使えません。
つまり、自力でゼロから作るならExcelやVBAで桁数管理を行い、半角カタカナへの変換、合計件数や合計金額の自動集計を組み込む必要があります。一方、スマレジ・タイムカードを利用しているのであれば、ぜんぎんコネクトを使うことでこれらの工程をワンクリックに圧縮できます。
全銀フォーマット(FBデータ)とは何か
正式名称と用途
全銀フォーマットの正式名称は「全銀協制定レコード・フォーマット」で、全国銀行協会(全銀協)が制定し、銀行間のデータ伝送で使用される標準仕様です。メガバンクから地方銀行、信用金庫、ネット銀行まで、ほぼすべての国内金融機関がこの形式を受け付けます。
EBサービスやファームバンキング画面から一括振込を依頼する際に必須となるテキストデータで、給与振込、賞与振込、総合振込(取引先への請求書支払いなど)で利用されます。
テキスト形式の固定長データ
全銀フォーマットのデータはテキスト形式なので、テキストエディタ(メモ帳、ワードパッド等)で編集したり、他のテキスト加工ツールでデータを整形したりすることができます。拡張子は .txt が一般的ですが、銀行によってはCSV形式の全銀フォーマットを受け付けるケースもあります。
全銀フォーマットを構成する4つのレコード
全銀協制定レコードフォーマットでは、レコードの種類を各レコードの最初の1バイトに「データ区分」として記録します。ヘッダーレコードはデータレコードの集まりの始まりを表し、トレーラレコードはデータレコードの集まりの終わりを表し、エンドレコードはファイルの終わりを表します。
1. ヘッダーレコード(データ区分「1」)
ファイルの先頭1行目です。ここには振込元の情報が入ります。
具体的には、データ区分、種別コード(21:総合、11または71:給与、12または72:賞与)、コード区分、銀行が契約先ごとに採番した10桁の委託者コード、委託者名、振込指定日(MMDD)、仕向金融機関コードなどです。
ポイントは「種別コード」です。
給与振込(11)は別途契約が必要なケースが多く、総合振込の契約しかしていない口座から給与データを送ろうとするとエラーになります。
2. データレコード(データ区分「2」)
実際の振込明細1件=1行が入ります。
データレコードは金額や被仕向側の口座情報を保持します。被仕向とは仕向に対して振込先のことを表します。
入る情報は、被仕向金融機関コード(銀行コード4桁)、支店コード(支店番号3桁)、預金種別、口座番号、受取人名(半角カタカナ)、振込金額などです。
3. トレーラレコード(データ区分「8」)
データレコードの集計行です。
合計件数は6桁の半角数字でデータレコードの合計を右詰めZERO埋め、合計金額は12桁の半角数字でデータレコードの合計を右詰めZERO埋めで設定します。
4. エンドレコード(データ区分「9」)
ファイルの最終行です。
データ区分1桁とダミー119桁(半角英数字スペース)で構成されます。
全銀フォーマットの作り方|手動でFBデータを作成する方法
ステップ1:必要な情報を集める
委託者コード(取引銀行から発番される10桁)、仕向金融機関コード、仕向支店コード、自社の口座番号、振込指定日を準備します。給与振込であれば、各従業員の振込先銀行コード・支店コード・預金種別・口座番号・口座名義(半角カタカナ)と振込金額が必要です。
ステップ2:半角カタカナへ変換する
「カ)山田」のような表記は「カ)ヤマダ」と半角に変換する必要があり、濁点・半濁点は1文字としてカウントされる点に注意が必要です。Excelで作るならASC関数や変換マクロを組み合わせます。
ステップ3:Excelで各レコードを組み立てる
ExcelやVBAで桁数を厳密に守りながらヘッダ・データ・トレーラ・エンドを並べます。文字属性が「N(数字)」の項目は右詰めゼロ埋め、「C(半角文字)」の項目は左詰めスペース埋めが基本ルールです。
ステップ4:テキストファイルとして書き出す
文字コードはShift_JIS、改行コードはCR+LFまたは銀行指定の形式で保存します。
テキスト形式ですので、各テキストエディタ(メモ帳等)でデータの確認・編集を行うことが可能です。
よくあるエラーと注意点
実務でつまずきやすいのは合計値の不整合と振込指定日の指定ミスです。
合計件数や合計金額がデータ・レコードの実際の値と1円・1件でも合わないと、銀行側で受付エラーになります。
また振込指定日は銀行休業日(土日祝・年末年始)を避け、3営業日後以降に設定するのが安全とされています。実際の締め切りは取引先金融機関の規定をご確認ください。
スマレジ・タイムカード利用者の現実的な悩み
スマレジ・タイムカードでは打刻データから給与計算まで行えます。
出退勤の情報をもとに、各種控除などを踏まえた給与計算が行なえます。
しかし、計算した給与額をどう銀行に渡すかは別問題です。多くの事業者は次のいずれかで対応しています。
ひとつは、『給与 > 給与・賞与 > 年別の給与』で月単位の給与明細情報をCSVダウンロードし、Excelで整形した上で全銀フォーマットのテキストデータを手作りする方法です。もうひとつは、給与計算ソフトに勤怠CSVを取り込み、そちら側でFBデータを生成する方法です。
ただし前者は工数がかかり、後者は給与計算ソフトの追加契約と運用設計が必要になります。「スマレジ・タイムカードで計算した給与額をそのまま振込データに変換したい」というニーズに対する直接的な答えが、ぜんぎんコネクトです。
ぜんぎんコネクトでFBデータ作成を効率化する
スマレジユーザー専用のSaaSサービス
ぜんぎんコネクトはスマレジ・アプリマーケットで配布されているアプリで、スマレジユーザー以外は利用できません。
スマレジ・タイムカードの勤務データを自動で同期し、自動で給与情報を計算します。どの銀行でも一括で給与を振り込める「全銀フォーマット」の振込データを自動生成しますので、これをアップロードするだけで給与支払いは完了します。
主な特徴
全国1100以上の銀行に対応し、CSVで手軽に一括で口座登録、振込日指定で給料日前に振込処理、給与・賞与・総合振込に対応しています。
利用条件は、スマレジ・タイムカードのプレミアムプラン以上が必要で、取引先銀行でインターネットバンキングが利用可能である必要があります。
利用の流れ
アプリ申込後、スマレジの管理画面の右上3本線アイコンから「マイページへ」を開き、ご利用中のアプリのアイコンをクリックします。アプリ内で従業員口座・出金口座の設定を行い、「振込データ出力」を行ってファイルをインターネットバンキングで送信すれば振込処理が完了します。
委託者コードや銀行コード、支店コード、口座番号、口座名義のカナ変換、合計件数・合計金額の集計といった全銀フォーマット固有の面倒な処理は、アプリ側で自動的に行われます。
30日間の無料体験を始める3ステップ
ぜんぎんコネクトは30日間の無料体験から始められます。スマレジIDをお持ちであれば、申し込みは数分で完了します。
- スマレジ・アプリマーケットを開く
- 「30日間 無料体験」を押す
- スマレジ ID でログインして利用開始
パソコン・スマートフォンのいずれからでも申込ページにアクセスできます。
自作とぜんぎんコネクトの使い分け
請求書支払いの取引先がごく少数で、月に一度数件しか振込がない企業であれば、Excelやテキストエディタでの手作業でも回せる場合があります。一方で、従業員が10名を超えてくると、半角カナ変換、120バイト固定長、合計値の整合性、振込指定日エラーなど、確認すべきチェックポイントが増え、ヒューマンエラーのリスクも高まります。
スマレジ・タイムカードで給与計算を完結させているなら、勤怠から振込までを1本の流れで処理できるぜんぎんコネクトのメリットは大きくなりやすいです。仕訳データの作成や請求書管理など他業務との棲み分けも整理しやすくなります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 全銀フォーマットはどの銀行でも同じですか?
基本構造は全銀協が制定した共通仕様ですが、銀行によって委託者コードの桁数の扱いや改行コード、CSV受け入れの可否などに差があります。最終的には取引銀行のEBサービス画面の仕様書をご確認ください。
Q2. ぜんぎんコネクトはスマレジを使っていなくても利用できますか?
いいえ。
スマレジサービスのプランに加入している方が対象で、特にスマレジ・タイムカードのプレミアムプラン以上が必要です。
Q3. 給与振込以外にも使えますか?
給与・賞与・総合振込に対応していますので、取引先への支払いに使う総合振込データの作成にもご利用いただけます。
Q4. FBデータの作成にAIやVBAは必要ですか?
ぜんぎんコネクトを使う場合は不要です。自作する場合は、Excel関数とVBA、あるいは社内ツールでの自動化を検討するケースが一般的です。
Q5. 振込指定日はいつに設定すればよいですか?
銀行休業日を避け、3営業日後以降の設定が安全とされますが、具体的な締め時限は契約している金融機関のEBサービス規定を必ずご確認ください。
Q6. 申込後すぐに使えますか?
30日間の無料体験中から、従業員口座・出金口座を登録すればすぐに振込データの出力が可能です。初回のみ従業員の銀行口座情報の登録作業が発生します。
まとめ
全銀フォーマットの作り方は、仕様自体は4つのレコードを並べるだけのシンプルなものですが、桁数、半角カナ、合計値、指定日といった細部で躓きやすいのが実情です。スマレジ・タイムカードをお使いであれば、ぜんぎんコネクトの30日間無料体験で、給与計算から振込までの一本化を一度試してみる価値があります。
詳細はスマレジ・アプリマーケットのぜんぎんコネクトページをご確認ください。
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